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「武道館」の5話が放送されましたね。
前週4話の方も良かったらチェックしてみてください。
「武道館」4話あらすじ 「アイドルじゃなくなった後も生きていくんだよ私たち・・・」
それではさっそく5話を見ていきましょう!
5話あらすじ
握手会での傷害事件以降知名度を上げたNEXT YOU。
怒りをエネルギーに変えて歌って踊る彼女たちは、以前にも増してパフォーマンスを向上させている。
そんな彼女たちは、歌番組初出演、そして碧に至ってはドラマの出演も決まったりと、NEXT YOUはアイドルとして確実にステップアップしている。
愛子「ただいま」
愛子父「お帰り」
愛子は夏休みのツアーを終えて家に帰ってきた。
愛子「あー疲れたー」
愛子父「どうだった?名古屋」
愛子「たのしかったよ、お客さんもいっぱい来てくれたし」
愛子父「そうか、じゃあそろそろ帽子とかサングラスが必要じゃないか?」
愛子「え?」
愛子父「有名になるとそうやって変装するんだろ?」
愛子「もっとテレビにバンバン出たりとかしないと、街で声かけられたりしないよ」
愛子父「え?そういうもんなんか?だって全国ツアーなんかもやってるのに?」
愛子「まだまだだよ私たちは!」
事務所では、野村と春樹がNEXT YOUの現状について話をしていた。
野村「どうだチケットの状況は?」
春樹「完売です」
野村「グッズのほうは?」
春樹「順調です。ただ・・・、売れてるのはほとんどが碧のものですけどね」
野村「連ドラ出てから一気に売れたからな~碧は」
そのころ碧は取材を受けていた。
記者「ものがたりの中での碧さんはとても重要な役割を担うようになりますが、何か手ごたえを感じていますか?」
碧「手ごたえとかそういうのはあんまり・・・、ただただ必死にやってます」
記者「巨匠、山澤監督の映画にも出演が決まりましたね」
碧「ずっと山澤監督の映画のファンだったので、オーディションに受かったときは信じられませんでした」
碧はドラマそして映画と、メンバー内で一人だけ仕事が増えてきていた。一方ほかのメンバーは、丸一日オフなんていう日もあり、“メンバー内格差”が顕著に現れはじめていた。その格差に春樹も懸念を示していたが、野村は「それはアイドルグループにはよくあること」と諭した。
取材を終えた碧がもどると、レッスンスタジオで1人ダンスの練習に励むるりかを発見。
るりか「お疲れ、取材終わった?」
碧「うん」
るりか「すごいよね、碧は。私なんてツアーだけでもへとへとなのに」
碧「なのに自主トレ?」
るりか「まあね、今日のライブでちょっとキレ悪いとこあったから」
碧「そっか」
るりか「あっ、ねえ聞いたよ。山澤監督の映画にでるんでしょ?」
碧「たまたまだけどね、自分でも何で私が選ばれたかわかんないし」
るりか「ホント、何でいっつも碧ないかな?」
碧「え?」
るりか「あっ、ごめんごめん!実は私も受けてたんだその映画のオーディション・・・、まあ受かるわけないって思ってたけどね。でも知らない子が受かるより碧の方が全然いいよ。ていうかうれしい、碧が選ばれて・・・、がんばってね」
碧「うん・・・」
別の日。
「ハッピバースデーディア波奈~、ハッピバースデートゥーユー」
この日波奈は20歳の誕生日を迎えていた。メンバーみんなで波奈の誕生日をケーキでお祝いし、春樹はその様子を動画に収めていた。
波奈「二十歳か、もうおばさんの仲間入りだな」
るりか「ちょっとやめてよ、私もあと3か月で二十歳なんだから」
春樹「来週は新番組の収録だぞ!」
真由「私たちがMCのトーク番組なんて夢みたい」
春樹「まあBSだけどな」
るりか「BSだってレギュラー番組なんてすごくうれしいです!」
春樹「そう、がんばろう、なっ?」
るりかはそう言ってやる気まんまんだったが、そんなるりかを見つめる波奈の表情はさえなかった・・・。
BSのトーク番組の収録当日。
真由「本日のゲストは、矢口真理さんです!」
矢口「よろしくお願いしまーす!」
真由「それでは早速矢口先輩に質問ある人!」
メンバー「はい!」
真由「じゃあ、るりか」
るりか「はい、私たちどうやったら、武道館でライブできるようになりますか?」
矢口「んー、無我夢中だったからよくわかんないな~」
るりか「無我夢中・・・」
矢口「うん、とにかく必死にやってたら武道館に行ってて、気づいたらアリーナのステージに立ってた」
真由「へ~」
矢口「うん」
メンバー「・・・(沈黙)」
矢口「大丈夫?放送事故にならない?」
真由「私たち矢口さんみたいに必死になれてんのかなって思ったら、ちょっとフリーズしちゃいました」
矢口「思ってる?」
真由「思ってます」
矢口「でも大丈夫だよ、全国ツアーとかやってるんでしょ?」
メンバー「はい」
矢口「こうやってさ、レギュラー番組始まったんだしさ」
真由「そうですよね~」
るりか「ですよね、私この番組決まったのほんとにうれしくって」
真由「おっ熱いねるりかさん」
番組収録を見つめる野村がるりかの様子を見て、
野村「春樹、るりか妙に張り切ってないか??」
春樹「トークは真由に任せろって言ったんですけどね・・・」
野村「なんかちょっと空回りしてるかんじだよねこれ」
場面はスタジオ収録に戻り、矢口がまた後輩にアドバイスを送った。
矢口「でもまあ武道館に行きたかったら、とりあえず彼氏は作んない方がいいよ!」
碧・愛子「え?」
真由「あれ?あの~、矢口さんなんかありませんでしたっけ?」
矢口「ありましたっけ?」
愛子「ありませんでしたっけ?」
碧「彼氏がどうとか・・・」
矢口がとぼけてスタジオが笑いにつつまる中、るりかが突然、
るりか「そんなの駄目に決まってるじゃん!彼氏なんかいませんから私たち」
真由「あっ、えーと・・・」
矢口「だよね!彼氏なんていたらさ、ファンの夢壊しちゃうもんね。やっぱりアイドルは恋愛禁止だよ」
野村「いやお前が言うなよ」
野村はモニターを見ながらそう突っ込んだ。
矢口「あとはそうだな~、今のうちに自分の武器は見つけといた方がいいよ!」
真由「武器と言いますと・・・」
矢口「例えば、リアクションがうまいとか、食リポがうまいとか・・・。自分の武器がないとアイドル卒業したあと生き残れないからね」
真由「あ~何かリアクション女王の言うことは心に沁みますね」
その話を聞いていた波奈の表情はここでも曇ったいた。
そんな波奈は、収録終わりに矢口の楽屋を訪れた。
「トントン」
矢口「はーい」
波奈「NEXT YOUの坂本波奈です」
波奈は矢口の楽屋に入り、自分の今後についての相談をしていた。
矢口「え?いつまでつづけるべきか?」
波奈「はい。私もう二十歳になっちゃったし、うちのグループって席替えとか授業参観とか、学校っぽいコンセプトでやっているので、いつまで続けたらいいのかなって考えるようになっちゃって・・・」
矢口「まあね~、波奈はほかにやりたい事とかあるの?」
波奈「はい、作詞に興味があって、アルバム用の曲とかの作詞にトライしてます」
矢口「へ~、やるねえ。卒業した後の事とか考えてるんだ」
波奈「はい、矢口さんは考えたことなかったですか?」
矢口「ん~、さすがにモー娘辞めたときは考えたかな~。さみしかったよ、あー別に私がいなくなっても、モー娘は続いてくんだなって・・・」
矢口「まあでもそういうもんだからね、アイドルって!」
波奈「そうですよね」
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別の日、プロデューサーの夏目は、メンバーをスタジオに集めた。
メンバー「おはようございます」
夏目「おはよう、デビューして2年半、このメンバーでやってきてようやくファンも増えてきた。全国ツアーも成功して、BSだけどレギュラー番組もできた。スタッフとお前たちのおかげで武道館も射程圏内に入りつつある・・・。でもここからトップに駆け上がるためにはもっと成長しなければいけないと俺は思っている。そこで、2期生を募集することに決めた」
メンバーは夏目のその言葉に驚きを隠せなかった。
波奈「2期生?せっかくこのメンバーで人気出てきたのに・・・」
野村「うん、まあ長期的にグループのことを考えて、今が増員をするベストなタイミングってことになったんだ」
愛子「長期的・・・」
野村「だってそうだろ?波奈はえっともう二十歳だし・・・」
夏目「お前たち5人じゃ駄目っていうことじゃない、そこは誤解するな。むしろお前たちにはもっと輝いてほしい、そのためにも2期生という新しい刺激が必要なんだ」
夏目のこの言葉を聞いたるりかが夏目のもとに駆け寄った。
るりか「私は今の5人で続けたいです」
野村「おい!」
夏目「るりか、最近本気で悔しいって思ったことあるか?」
るりか「え?」
夏目「これは俺がバンドやってたときの話だけどな、最初にミリオンセラーのヒット曲を作ったのは俺じゃなくてベースの奴だったんだ。もちろんバンドが売れたのは嬉しかったよ、だけど俺はアーティストとしてすごく悔しかった・・・。俺が絶対ヒット曲を書いてやる、このバンドをてっぺんまで連れてってやるって思ってたからな。俺はあの時の悔しさをばねにして必死に努力した。今の俺があるのは同じバンドに最高のライバルがいてくれたからだと思っている。メンバーは仲間であると同時にライバルなんだ。現状に満足するな、もっといいポジションを目指して必死になれ!2期生募集はそういうメッセージだよ」
メンバー「はい!」
ハカセ「このタイミングで2期生募集かあ・・・」
ハカセは考えていた。夏目はNEXT YOUをただのブームだけで終わらせる気はない、10年以上続くアイドルグループを本気で作ろうとしている・・・。ただメンバー増員、世代交代はアイドルにとっては一番つらい壁だ。
後日、レッスンスタジオで練習するメンバー。
真由「2期生の募集17歳以下だって。小学生とか入ってくるかもよ」
波奈「そんな年下の子たちとうまく会話できるのかな私」
真由「やっぱなんかやだね、新メンバー入ってくるの」
るりか「そう?私は全然いいと思うけど!」
るりか「ねえ碧、私碧が映画のオーデション受かってうれしいって言ったけど、ほんとは嘘、凄く嫉妬してる。でも夏目さんの話を聞いてそういう悔しさをばねにして頑張らなきゃダメなんだって思った。私たちは仲間だけどライバルでもあるから」
碧「るりか・・・」
るりか「波奈」
波奈「え?」
るりか「私は2期生入るの賛成だよ、ライバルが増えればもっと成長できると思うし。私もネクストも」
愛子「たしかにそうだよね」
るりか「若い子たちに見せてやろうよ、大人の力」
碧「2期生に対しても、リーダーとして波奈にはびしっと締めてもらわないとね」
真由「そうだよ、怖~いお姉さんリーダーなんて波奈にしかできないよ!」
波奈「うん、そうだよね・・・。うん、誰が入ってきても初代ネクストは私たちだけだもんね」
真由「よし!2期生なんかに負けないぞ!」
愛子「そうだそうだ!あっリーダー、円陣組んでよ」
波奈「よし、みんな集まって」
メンバー「波奈、るりか、碧、真由、愛子、絶対行くぞ!武道館!おー!」
そして、NEXT YOUはこのあと、メジャー4枚目のシングル「大人の事情」をリリースした。
♪大人の事情が理解できるほど
大人になれないよ
会いに行きたい
大人の真似して恋しただけだよ
罪なら罰してよ
just want to be next is you
このころから、メンバー内の2人の恋が急速に発展する。
1人目は愛子・・・。
ある日の放課後。
愛子「明日から冬休みだね?」
大地「地獄の始まりだよ」
愛子「え?」
大地「いや冬期講習受けなきゃいけないから俺」
愛子「そっか、ていうか大地ちゃんとやってんだね受験勉強」
大地「一応な」
大地「愛子・・・、写真撮らない?」
愛子「え?何で?」
大地「いや、大掃除記念?一緒にこういうことするのたぶん最後だろ」
愛子「別にいいけど・・・、私の携帯で撮ってね」
大地「え?」
愛子「自分の持ち物以外に画像残すなって言われてるから」
大地「いろいろルールが厳しいねアイドルは」
そしてもう1人・・・、
碧「お疲れ」
卓哉「お疲れ、ごめんね遅くなっちゃって」
碧「ううん、全然」
碧が待ち合わせてたのは、ヘアメイクの卓哉だった・・・。
次回予告↓
5話はここまで。気になる6話はこちら↓
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